孔雀の姿をしたシンプルな美しさを持つパーンダン(BOX)です。南アジア(インド、パキスタン、ミャンマーなど)では、ベテルリーフ(キンマの葉)にビンロウジ、香辛料、ライム、砂糖などを包んだものを「パーン」(Paan)と呼ぶ嗜好品があり、噛んで清涼感を楽しみます。19世紀から現在に至るまで人気がある根付いた習慣です。その材料の保管に使われたのがパーンダン(ボックス)です。昔はどの家にもパーンダンがありました。パーンダンにはオリジナリティがあり、顧客の好みを満足させるためにカスタムメイドされることも多く、趣向がこらされた美しいデザインがほどこされています。インドのフォークアートと言えます。 Circa 1950